2004/08/11

大阪行

○金曜日
パーティ前、睡眠を十分にとって夕方から起き出す。味園の4F洋室は快適で窓がないため逆に真っ暗でよく眠れる。大まかにセッティングだけ済ませてみんなで飯を食いに行く。途中、包丁一本〜サラシに巻いて〜♪夫婦善哉で有名な法善寺横丁に立ち寄り、お地蔵様にお参り。苔まみれのこのお地蔵様、なんか好きだ。松本一志がやってた1人ごっつの話し相手の仏像みたいな感じ(笑)
鶴の間に戻り、急ぎオープン。ISAO→AISA→ICHIROで間にJOIさんのライブを挟んで1時間ずつ2ローテーション。鶴の間の音はUREIを東京から持ち込んだ甲斐もあってか、前の印象よりはるかによく鳴ってる。フロアはストロボのみのシンプルな照明に徹し、DJブースの奥にBETALANDの張ったV字型の布に映像が映り、それがなんともいえない奥行き感と浮遊感を出していて非常によかった。
正直人入りは少なかったが、味園周りのお客さんやスタッフの温かいサポートのおかげで、パーティ自体の雰囲気はよかった。
昔並木橋の近くでICHIROくんらとfeel.というクラブをやってた頃を思い出した。人が入ってる時もあったけど、入らない時はこんなだったなぁ。やっぱりこんな面子で。

○土曜日
たっぷり睡眠。夕方に味園住人ユウジとカマちゃんを連れ出し寿司(回転)。アジアカップ決勝を部屋で観戦してから(試合自体は意外にフェアで冷静でしたね、中国観衆はアレだったが)夜遊びへ出かける。大阪のいわゆるキタに位置するクラブSazaeへ。名前からして安っぽいキャバクラみたいのを想像してたんですがゴージャスで本格的なクラブでした。入口前道路にポルシェのオープンカーが幌開けたまま止まってるような。久しぶりのこのノリ、嫌いじゃないかも。30秒で心の化粧を済ませ、中へ。ゲストじゃなかったら入れなかったかもしれないですね、舐めたカッコしてたから。
音といい照明といい、つくりといい、何より下世話な部分とオーソドックスな部分のバランスが非常にいい、東京で言うとなんでしょうね?GOLDにも近い気もするし、WOMBから店員の勘違いっぷりを抜いた感じとでも言えるかな。大阪は客商売の街、どんなに気取っていても、敷居が高そうに見えても、応対はフレンドリーなんですね。客も対応悪かったら文句言うし。
いまや伝説?となってるGOLDにしても、崇高な部分ばっか語り継がれてる気がするけど、吉原だったりVIPでドンペリだったり、トイレどころかそこらでやってたり、下世話な部分ていっぱいあったんですね。どこか最近の若い子のパーティにはセクシャルな匂いがしないし、あっさり風味なんですね。耳触わりのいい音楽というか、、、。下世話な部分もどろどろした部分も、パーティの一部、人間の一部。こんなことを思うのは僕がおっさんになったからでしょうか?
それにしても、今回同行したファルセットボーカルのJOIくんと僕は顔が同系統だ。お互い初めて会った時から他人の気がしなかった。ちょっとブラジル入ってる。美意識の高さが心地よい好人物。
鶴の間でヨシタケくんがやってたパーティにちょろっと顔を出して部屋に戻る。睡眠。


○日曜日
朝から僕以外の男チームは琵琶湖へバス釣りに行った。いったいこの情熱はなんなんだろう?レコード屋行かずに釣具屋行ってるし(笑)。昼に味園を出てトモヨと共に東京へ向かう。途中、行きの道すがら通りかかった万博公園へ立ち寄り、岡本太郎作・太陽の塔を見てきました。いや、凄かった。衝撃でした。でかいのなんのって、目の前に立ち尽くしてその存在感に圧倒されるままでした。最近岡本太郎の著書を2冊ほど読んだけど、それ以前は特別岡本太郎に思い入れとかなかった僕ですが、初めて正対してびっくりしました。間違いなくこの日本で彼を超える芸術家は現れていません。その創造性、スケール、生命力のほとばしり。。。
僕にとって、このタイミングで太陽の塔を見たというのは、とても大きいことのような気がします。

帰りの車は、睡魔には勝てず禁断の3ストップ(通常あまり休みを入れ過ぎるとダレルので大阪→東京くらいだったら2ストップ)。渋滞にも巻き込まれ東京に着いたのは夜の11時近くでした。