2006/05/05

いい日

かなりよかったです。
いろいろな不安と期待がない交ぜになって押し寄せるパーティ前夜(はっきり言うと不安の方が多い)。吹っ切って、迎える当日の昼間。会場に入ったら怒濤の準備。なかなかイメージ通りに行かないこともあるけど、そこは信念と経験で立ち向かう。そんな時、長い年月を生き残ってきたヴェテランたちは頼りになる。年期の違いがそこに出る。

パーティはそれぞれに持ち味を発揮してくれ、大変盛り上がりました。事前の準備や告知含めて、まだ理想的とは言えないけれど、いま出来ることはやり尽くした。

B3フロアは、こんなに盛り上がるのめったにないんじゃないかな?おれが選んだ面子でおれが決めたタイムテーブルだから当り前だけど。絶対の安心感、信頼がそこにあります。
B2フロアは、6年前にOVAを始めた当初の面子、MOOCHYとKENSEIくんの二人でがっちりやれたのが嬉しかった。初心に帰るというか、ある意味6年間のOVAの集大成であり、再出発点。ふさわしい一晩でした。
音も最初かなり手こずりましたが、オープン15分前に組み替えたのが奏功。UNITでの水準を大きく上回るレベルまで何とか持っていけました。サウンドはOVAをやる上で一番の売り。他のパーティより明らかに良くなければいけない。

音楽的な意味では、音のスキマを能動的に捉える意識。単にビートがある所に受動的自動的に反応するのではなく、、、Break Beatsの概念であり、Danceと空間における魔力の源でもある。OVA始める時に書いて参加者たちに渡したコンセプトを、また改めて意識的に呈示している。

D'n'Bに始まる日本におけるBreak Beatsムーブメントは、ビートのセンスなんて皆無なおたく連中が作るエレクトロニカ作品群の渦と、アブストラクトという抽象的な概念の強度の薄さ(Dance Trackに比べて逃げ道が残されている)、寝るか(chill)踊るか(dance)のような二元的感覚イメージの貧困さにより、瓦解したかに見えるが、その実、各人の根本に受け継がれていることを確認できた。

HOUSEやTECHNO、もちろんHIP HOPにJAZZ、REGGAE、ジャンルとしては残らなくても、その感覚は受け継がれている。
音楽とダンスという、とてつもなくFreeFormでFantasyな出来事の、誰も踏み入れたことのない領域を探る先駆者たちへ。それぞれはまぎれもなく成長していて、進歩している。強度は十分、ぬるいヤツは吹っ飛ばせ。
OVAはそのEdgeを、笑いながら共に歩めるパートナーで在り続けたいと思う。


そうそう。この日EastGalleryの頃からOVAを手伝ってくれ、先日は一緒に結婚パーティまでやった仲のshhhh aka 金子とアイコちゃんの、待望の第一子が誕生した!!
いったい何という縁なんだ!一年に数えるほどのOVAの当日に産まれるなんて。。party終了後の片付け中に届いた吉報は、自分でも驚くほど感慨深かった。
そういえばOVA=卵だったね。
とてもいい日だ。