2011/03/17

いまできること ~福島原発危機に際して

1000年に一度とも言われる東日本大震災。
そして福島原発の現状は、戦後日本に生きてきた我々にとって、体験したことのない危機といえる。

国家・地球レベルの危機に際して、
一人ひとりが「何を大事に生きていくのか」が問われている。
人それぞれの考えがあっていいと思う。

政府の発表も、周りの人の話も、 情報の一つに過ぎないことを認識して、自分自身の知恵と感覚を頼りに選択をして欲しい。周りがこうしてるから~、というような右にならえ的な感覚は、 はっきりと捨て去ろう。

どのような結論が出るにせよ、家族とよく話して、今の時点でどうするのか、どういう状態になったらどう行動するのか、今のうちに決めておこう。
いざとなった時にああだこうだと話し合う時間はない。事前の用意や行動の裏付けは怠らないことだ。
そして、決めたら即行動すること。


「無限のエネルギーと資源」という幻想に根ざした現代文明は、
このままでは立ち行かない。
まさにその極限の事象に、我々日本人は立ち会っている。

人々の失われた生活は、復興させなければいけない。
そして、一人ひとりの生活、社会、世界は、
新しい世界に適応した形に作り変えなければいけない。


そのために必要なことは、一人ひとりの意識の変容だ。
この災害を体験した者は、その人生の中で、人類全体に伝える役割を託されたともいえる。

そのためにも、一人でも多くが生き延びよう。一人でも多くの命を救おう。
自分だけじゃいけない。
必要以上の物資・枠の確保、電気の使用は、慎まなければいけない。
この場合の「必要」は、今までの生活での「必要」とは大きく異なるはずだ。

10年、20年、50年後に、あの時の災害があったから今の生活があると、自信を持って振り返れるように。
次の世代の人々へ、あの時代の人々の頑張りで今があると誇りを持ってもらえるように。

頑張ろう。