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2010/02/13

中国旅行紀/最終章 ~大山子798芸術区

いやはや、現実の世界とのタイムラグがすごいな。
6回に渡って書いてきた中国旅行記も、これでおしまい。


最後の朝飯は、いつもの"成都土菜小吃"と決めていた。
タンカタンカタンと、中華包丁で野菜を刻む音が心地よい。


世話になったホテルのスタッフにも別れを告げ、タクシーで最後の目的地、大山子798芸術区へ向かう。


大山子芸術区は、1950年代に旧東独の援助により建てられた軍需工場群に、アーティストが住み着き、大小100以上のギャラリーが広大な敷地内に集まる世界的なアートエリアだ。

フェンスで囲われただだっ広い敷地。どことなく大学の構内を思わせる雰囲気もある。




 あちこちに点在する面白オブジェクトたち。グラフィティも盛んだ。

旧ソ連の共同農場ソフホーズを思わせるようなパイプの配管や巨大な器具。
窓ガラスが割れた建物の煙突からは、いまだに煙が吐き出されている。


 
どこのギャラリーも好き勝手に手を入れていている。空間の広さが圧倒的だ。
基本的には撮影も自由。


LVMH財団がサポートする美術展。
大がかりな仕掛けと発想の豊かさ、スケールが目を引いた。


無数にあるギャラリーを駆け足で廻ったが(じっくり見るなら丸1日は欲しい)、一番強く思ったのは、アートに対する物理的空間的環境の素晴らしさ。

作品自体は、中国らしい伝統的なアートと(おそらく日本以上にその影響力は強いだろう)、そのカウンターとしてのポップアートが多かった気がする。今後中国のアーティストたちが外国の情報に接する中で、はたしてどんな進化を遂げていくのか。
天安門事件や共産党、その中でのアート表現、Google撤退表明についてなど、純粋に聞いてみたい気がする。



いよいよ、これでお別れだ。
やわらかな日差しが木立の隙間から覗くハイウェイを通り、北京空港へ。


イギリスの建築家、ノーマン・フォスターにより設計された北京首都国際空港は、国の威信を感じさせる偉容で、とてもかっこよかった。
第3ターミナルは東京ドーム21個分、世界最大のターミナルビルだ。


余った人民元で、お土産のお茶を買い、搭乗機に乗り込む。


バイバイ!中国(zhong guo)。
興味のあった隣国は、旅を経て愛すべき街になった。

また近いうちに、来よう。