2004/10/10

dancefloor reality

大雨の中、彩-iro始まる(誰だ?雨男は!?)
この天候の中、400人を超えるお客さんが来てくれてみなそれぞれに楽しみました。それにしても年に関わらず自分から楽しめるお客さんばっかで楽ですね。ハウスは伝統的にそういうお客さんが多いと思う。"待ち"じゃないの。遊びがわかってる。

トランプってよくできてますね。十分な音環境、信頼に足るDJが揃えばあとはフロア勝負になるわけだけど、そこには各人の役割というものがあるわけです。自然界と同じで純然たる秩序というかルールがある方が美しいわけで、ようは白黒はっきりつけようぜってことなんですが、その場のルールがきちんと確立されてないといくら盛り上がっていても単発で終わってしまう。今回はそこに失敗してしまった。

で、トランプの話に戻すとJ(王子)のカードの人はJの役割をしてる時が一番輝いていてその場にK(王)やA(エース)がいない時にはAの役割を担うわけだけど(JOKERは特別)、やっぱりそれは美しくないんです。こういうこと書くと選民主義だとかいろいろ言われちゃいそうですが単純に美の問題で。そこには友情とか何やってる人とかまったく無関係で、純粋にフロアにおいて持ってる(だけじゃだめで発揮できる)エネルギーの美しさと強さによって決まる。たかだかダンスフロアというちっぽけなミニ宇宙の中だけの話だし、弱いカードの人の価値がないとか劣ってるということではまったくない。絵札も数字のカードがなければ単体では成り立たないし、そこにはコンビネーションもあって、役割の問題です。2からJOKERまで52+αのカードが見えない秩序によって整然としてるのが最高で、その方がみんないい意味で安心できるんです。余計なこと考えないで没頭できるの。結果的にその方が楽しいの。みんなかっこよくなれるの。凄いところまでいけるの。
(この話って落合野球と一緒だね。現有戦力を一年目で見極めた落合は、2年目から冷徹にトレードやらで戦力編成を進めると思う。関係ないが)

そして今回は絵札が少なかった。。。大貧民と一緒で弱いカードばかりでは勝負にならないんです。雨の影響や連絡が取れないなどの問題もあるけど、これはオーガナイザーの責任だ。

勝手にだけど、KとJは男、Q(女王)と10が女。KはJよりどっしり安定感がある。10はQ予備軍。Aがいて、JOKERは飛び道具(日本でいうとセイジさんとかミックさんとか)。おれは当然A(エース)。どんな時も必ず期待に応えるというとこまでいってないからガラスのエースどまりかな、今のところ(笑)

さらに言うと、それぞれ黒(陰)と赤(陽)に分かれてて、ハートとクラブはそれぞれダイヤとスペードより柔軟。おれは黒。スペードのAだね。

エースはエースの働きを見せなきゃいけない。絵札を揃えること。土俵を清めるようにルール(law)を敷くこと。

そんなことを考えていた、午前8時過ぎのYELLOWダンスフロアでした。

ハウスに関して、僕は絶対妥協しないしあいまいなところは残さない。ある意味冷酷非情かも。美の女神(ミューズ)に愛され、全体神(宇宙)に孕まされたものとして。そのことのみに仕えている。捧げている。

あの雨の中遊びに来てくれたみなさん、参加してくれたDJやスタッフのみなさん、半分キレながらも最後まで付き合ってくれたYELLOWスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。これがあるからYELLOWは大好きです。最高だぜ!やっぱクラブはこうでなくちゃ。