2004/02/24

徘徊

深夜に自転車で出かけた

中学生の頃に2年くらい住んでいた永福町へ
昔住んでいた借家は変わらずあり、そこには誰か知らない人が住んでいる。
コンビニの明かりが煌々と照ってる他は、街は静寂に包まれ、すれ違う人はほとんどいない。

ーあてどもなくさまよう
行き場のない衝動、目的のない人生。
14、15の時といったい何が変わったんだろう?
車の免許と、本心をオブラートに包んで柔らかく見せる大人の術。元気を装えるだけの頭の回転。
ほんとは何も変わらない。

通りがかりに、もう閉門した神社で一服。
手水舎で手を清め、口をすすぐ。冷たい。

自転車は工事でがたがたになった道路を進み、振動と風をハンドルを持つ手に受けて走る。
どこへも行けない。誰とも触れない。
僕はこうやって、自分を被う繭を厚くし、かろうじてバランスを保つ。
先のないバランス。発展のない自我。交わりのない時間。
もう少しだけ、こうしていさせて