2007/11/02

ぼくの体にはドラゴンズブルーの血が流れている

祝!日本一!!!!!
2007.11.1、中日ドラゴンズは53年ぶりの日本一を勝ち取った!!
満場の歓喜喝采のもと、落合監督の体が4回宙を舞った。

思えば自分が中日ファンになったのは、落合がロッテからトレードで移籍した時だった。
当時多摩っこの宿命として西武ファンだった僕は、強打者揃いだったパリーグで三冠王3回、敵ながら畏敬の念を感じていた落合の移籍を機に、中日というチームのファンになる。
時は87年。本格的野球ゲームの先駆けである初代ファミスタが発売され、日本中の小学生が対戦に命を燃やしていた。

小松、郭源治、近藤、与田。打者では田尾、宇野、仁村、ゴメス。何より青年監督星野仙一の熱血っぷりに引っ張られ、打倒巨人を誓う日々。
一時の低迷を経て、90年代後半は再びセリーグの覇権を争う常連に。星野、山田両監督を継ぎ、まさかの落合監督就任。キャンプから驚きの連続で、開幕投手はなんと故障で数年間当番のない川崎。勢いと無理を重ねてリーグ制覇して燃え尽きる甘えはなくなり、大人のチームとして日本一に挑む。前評判も有利で今年こそはの思いも、53年の重みに潰される。プレッシャーが選手の活力を奪ってらしくないプレイの連続。

そして07年。
リーグで優勝できなかった悔しさを胸に、ついに選手たちがやってくれました。中日の歴史の重みとは無縁な、中村紀に李炳圭、19歳の平田に刺激され、自慢の投手力を全面に押し出した王道野球。勝負の鉄則である先手必勝、相手にも自分にも受けに廻ることなく戦い抜きました。
積年のくびきも解け、野球界で常識と言われてきた非常識を覆す勇気と信念をもち、頭を丸刈りにして勝負への執念を見せた歴代最高監督落合のもと、新生中日ドラゴンズの夜明けです。常勝球団へ向けた新たな歩みが始まります。

川上、中田、朝倉、小笠原、山井と揃う先発陣は素晴らしかった。
ブルペンも右は岡本、平井、クルス、鈴木。左に久本、高橋、石井。もちろん守護神岩瀬。
基本ですが球が速く力があり、変化球でストライクが取れること。このことにおいて中日投手陣は抜けていると思う。

野手陣は来年は福留がいればですが、福留、ウッズ、大きく成長した森野の強力クリーンアップが組めます。荒木井端の二遊間は鉄壁。谷繁も脂が乗っています。平田、新井、森岡、堂上兄弟など次世代を担う楽しみな野手も多いです。
コーチ兼任となる立浪、200勝も間近の山本昌も存在意義をかけた一年、シリーズで活躍できなかった悔しさをバネにやってくれるでしょう。

いまはただただ、ありがとう。
ゆっくり体を休め、栄光の余韻に思う存分浸ってください。