2010/07/31

モノ・サービスの値段2

何人かコメントやメールをもらい、前の投稿に意外に反応があったので、少し掘り下げてみようと思う。

おさらいだが、物を買うということは、
・Cash/CF  お金払う  (購入時・廃棄時) 
・Time/TF  維持にかかる時間・手間
・Space/SF それを置くためのスペース(所有年数分の家賃!)
の3つを消費することになるため、その出費に見合うもののみ購入すべきという理論だ。

さらに付け加えると、
・Eco/EF  生産・輸送に使用される石油や、原料の資源
も消費され、二酸化炭素も増加する。換算の仕方は二酸化炭素排出量や石油消費などいろいろあると思うが、ここでは割愛する。


CFへの集約についてだが、
TFは、その人の時給換算の数字が基準になるだろう。

例: 
1年間に30分消費する無料サービスを受ける その人の時給換算は2000円。
(毎月届くDMやメールを捨てるのに計15分、一年ごとの更新に15分かかる想定)
TSUTAYAの会員登録などのイメージだ。




2000円×0.5h×3年分 = 3000円 これに見合うサービスかどうか?

3年分というのは考え方が分れるところだが、こんな所が結果のバランスがいいかと思う。
時給換算は自分の年収を勤務時間で割れば出るだろう。
アルバイトだったら1000円~、社員で働いている人は2000~4000円の範囲に収まる人が多いと思う。


次にSFについて。
支払家賃を、面積比で割るのが妥当かと思う。
持ち家なら毎月のローン返済額で計算する。

例:
ソファ(1.5m×2m)を購入:価格10.5万円/廃棄料5000円。 年間家賃180万/60平米

180万× 3/60(住居の面積に占める割合) ×1/2(利用補正)×3年 = 135000円
利用補正は、ソファ上の空間に座ったり物を置いたり利用できるため。冷蔵庫など物を収容できる物も1/2補正でいいだろう。
購入費用などすべて合わせて245000円。これに見合うか?



こう見ていくと、価格の妥当性というのは絶対的なものではなく、相対的なものだということがわかる。居住空間の広さ、時給など個人の持つ要素に大きく左右される。
最終的には価値観の問題だけどね。

また、資本主義社会は、みんながお互いに高いお金を払い合って、 成り立っている、成長が持続する仕組みなので、個人としては良くてもマクロ的には経済は停滞する。

主旨としては、消費を減らそうというよりは、理解して行動しようということ。
いい物(見合う物)を買うように、にも近い。


そういう自分は、iPhone用の折りたたみBluetoothキーボードを衝動買いしそうになって思い留まりました^^
もう少しフリック入力に慣れてからにしようっと。


消費に関する一つの見方ってことで。
自分も普段こんな計算をしてる訳ではないので、 この理論の簡易版の、2倍、3倍払っても買いたい物か?という基準で十分だと思う。