2004/09/05

夜に仕えるすべての男たちへ

君たちには義務がある。女の子を誘惑すること。それがない男なんてサイテーだ。
その腰つきで、眼差しで、物腰で、ユーモアで、テンションで、君の目の前にいるとっても素敵な女の子を誘惑したまえ。
ジムで鍛えた体も、一生懸命眉毛を切り揃えたその顔も、インドの山奥で体験した不思議な出来事も、すべてはこの時のためにあるのだから。
サービス業に従事していると思ってもらっても構わない。別に大したことじゃない。女の子を気持ちよくさせて、自分も気持ちよくなるだけ。

夜の世界は水商売だ。卑下する訳でもなく。来た人に最低でもお金を払った分満足してもらって、帰ってもらう。それがすべて。DJも店員もオーガナイザーも、そのことでお金を得ている。じゃなきゃ1杯700円のカクテルや3000円の入場料なんて誰も払わない。

クラブをハシゴする合間に通り掛かったカラオケ店を見て思った。これじゃ負けるって。気の合う友だちとカラオケではしゃいでた方が楽しいもん(たぶん)

一方でキャバクラ。女の子との会話とその後の展開を想像することに万単位のお金をつぎ込む人種がいる。まぁ忙しくてナンパに励む暇か余力がないのと、素人はいろいろと面倒くさいんだろう。手っ取り早く男と女のゲームを楽しむことはできる。
それを考えると、気に入った女の子と喋り放題、触り放題(オイオイ)、時間制限なしのチェンジ自由、その後の展開も腕次第のクラブは安いなとも思う。

夜って不思議。いいおとなが、なぜか暗くて狭くて空気の悪いところにひしめき合ってる。半径1kmに誰もいないところだってあるのに。別に昼間だっていいはずなのに。
何らかの過剰と何らかの貧窮。男も女も何かを求めて彷徨っているんだよ。