2004/10/13

渚へ

月曜日、朝早くに起きてお台場へ。"渚-nagisa音楽祭 秋"だ。BNM石原さん、MM森田さんが中心となってるこのパーティはもともと他人事ではないのだが、今までなんだかんだとタイミングが合わずようやく今回から参加となった。僕の役割は、言い出しっぺである障害者の人へのケアとEYEちゃんのアテンド、全体のケアなど。ミーティングを重ねてたので全体把握もスムーズだ。

午前9時のオープンと同時に続々とお客さんが詰め掛ける(ハエー)。
昼過ぎには軽く降ってた雨も上がりパーティの成功がおぼろげながら見えた。車椅子の人も何人か来てくれている。なんかアクションを起こしてその反応が目に見えて表れるとうれしいもんですね。実際のケアは入口での対応、サポートするシステムづくりなど課題は山積みなんだけど、こういうことは実際やってみないとわからないから。
健常者が障害者の人の不便さや気持ちを想像するのは難しい。だからって自分とは関係のないことと素知らぬフリをしてればいいってもんでもない。これは第一歩だ。Frank Zakkaでたまたま足を悪くした人と出会って、それまで漠然と考えていたことを実際にやろうと決めた、その一歩。車椅子の人の話も聞けて、やはり考えてることと実際求められることは違うというか、、、とにかく勉強になりました。渚はこれからもそういった人たちへのサポートを進めていきます。

パーティは日が落ちて映像やデコレーション、お店の光に加えフジテレビ、観覧車の光まで、色とりどりの光に囲まれ、逆に闇が引き立ち、一躍表情がいきいきとしてきた。それにしても6000人を超える客がそれぞれのフロアで楽しみ、踊り、トイレになかなか入れない、ドリンクが切れた〜などの問題はありつつも、どこもケンカやトラブルが起きることなくPEACEに過ごせたこと。人と人がすれ違う時の空気を見て、まったく心配がなかった。

これだけの面子、これだけの内容、バランス(足して間を取るような甘いもんじゃないよ)、レイアウト。そして2000円。東京、お台場。前回までの渚と比べてもこれ以上ないほどの素晴らしいフェスティバルだった。

昨今、ビッグフェスティバルはがちがちの対応になることが多い。まぁ主催者の立場を考えると気持ちはわかるけど。だって末端の人間が勝手に判断・裁量を発揮しだしたらコントロールがつかなくなるもの。でもそのせいで魅力的なフェスが日本に育たないのも事実。フジロック?メタモル?僕は高い金を出してありがたがってる人の気が知れない。やってる人たち1人1人に罪は無いし、おつかれさまと心から思うが。

人と人の繋がりがパーティなんだから、運営側からそれを断ち切らないで欲しい。僕はアンチ商業主義でもない。何かをやりきった人にはそれに見合う金銭もあってしかるべきだと思っている。人の繋がり、思いを形にして、商業的にも大成功を収めるビッグフェスが育って欲しい。それには今までみたいに輸入一辺倒では無理なわけだが。日本語圏というのはやっぱ狭い。マーケットが限られてるんですね。その割にはアーティストはみんな日本に来るしマーケットとして重視されてるって?バカですね。その費用は入場料としてあなたが払ってるんですよ。

お客さんには、今回これだけの内容をこの料金でやる意味を考えて欲しい。酔いから醒めた時に頭の片隅に思い浮かべてくれるだけでいい。お金を贅沢に使える状況じゃない中で、どこをとっても決して手抜きのないフルオンのパーティが成立したこと(EYEちゃんいわく、東京の一番freakyなところを見た)。そしてみなさんはお金を払って遊びに来ることで意思表示をし、その一員となったことを。その手に持ってるプラカップを、ぽいと捨てるかゴミ箱まで持っていくかーそれも意思表示の一つ。あなたの選んだ選択は当然入場料に跳ね返ります。世の中そういうもんです。
(誤解のないように言っとくとお客さんすごくよかったですよ)

甘いかもしれないが、、、逆にお店やパーティをやってると考えられないような気狂い野郎に出会うのも事実。「あ・こいつ話通じねぇ」みたいな。善意を信じるだけじゃ何も進まない。そんなひ弱な平和はうんざりだ。力強く、信念に満ちた、真っ直ぐ快楽に向き合ってる、そんなパーティ。

スタッフのみなさんおつかれさまでした。チーフディレクターBNM青田くん、名プロデューサー森田さん、最高でした。また来年の春にやりましょう。


キーコちゃんにもらったエナジードリンク(tribal kick)の効果がきっかり3時間で切れ、終了間際は精神的にぐだぐだでした。体力→精神と差し込まれるパターンで。風邪だったから仕方ないけどドーピングはするならし続けないとね(笑)。紀ノ国屋PでSPUTNIKの連中がやってたパーティに顔出しても変わらず。帰宅。