ちょっと考えられないドラマティックな展開。これが渚大阪の第2章か。
困難をみんなが協力し合って、こういう形で乗り越えられた事を、とても誇りに思う。
いつになく順調に進んだ設営。前日夜恒例のBBQもいい感じで。
予報は夜半から雨、風は5m。満月の朧月夜で、まぁこんなもんかと床についた。
- 午前3時過ぎ。
携帯への一報で目覚めたのか、それともその前に起きていたか。
もの凄い轟音と共に、雷まじりの暴風雨が狂ったように叩きつける。
まるで台風。
会場内を想像して身震いがした。
5分で準備を済ませ、暗闇の中、会場へと車で向かう。
緊急事態だ。
- 会場着。
荒れ狂う嵐の中、いたる所でテントが倒壊し、ひしゃげている。
メインステージは傾き、トイレや自販機は倒れている。
あるべき所にあるものが消え、地形自体が変わっているような。
6張りあった本部テントは1張り残して全壊、もしくは半壊。
固定をしっかりやっていたので飛びはしないが、骨組み自体が壊れている。
何人か集まったスタッフと共に、傾いたテントに潜り込んでインカムを救い出す。
まるで神戸の大震災。備品は辺り一面にひっくり返り、テントは上からの力で潰されている。
何という事態だろう。
駆付けた主要スタッフと共に、車に集まって対応を協議する。
- 車中会議。
あまりの事態に皆、笑うのみ。
幸いけが人はなく、自然の猛威の前に、不思議と焦りや悲嘆はなかった。
全員一致で、この状況からどうやってパーティを再開させるか、前向きな思いだ。
車から出ると危険なため、必要な所に連絡しつつ、天候が落ち着くまでは被害状況を確認して、明け方から作業を開始する。
- 明け方。
風雨も落ち着き、西の空に晴れ間が見える。
天気予報も快方で、ここからオープンまでの約5時間が勝負だ。（午前中に復旧できれば上出来か）
当然まかないを食べる間もなく、それぞれが各自の部署の復旧作業に取りかかる。
スタッフが続々と集まってくる。
誰もが唖然とし、また、誰も責めることなく、復旧へ向けて協力し合った。
- 復旧作業。
いくつかのステージの音響機材を丸ごと入れ替え、スピーカーを吊ったイントレの崩れた太陽は、ステージを諦め、ステージの前に急ごしらえでドームを設営、替わりのステージとした。
ライブ出演者を生きている風に振り分け、太陽はDJのみにするなど、TTも組み替え。
本部は生きてるテントだけ規模を半分に縮小し、エントランスも無事だったため、基本的な要素は揃った。
再度主要スタッフで協議し、30分遅れの10:30に光ステージのみオープンと決まった。
他ステージは、まだまだ復旧作業中、再開できるステージからプログラムを組み替えて順次スタートの予定。
- 奇跡のオープン！
天候も回復し、かなりの好天。
並んでるお客さんは、とても楽しそうで、のんびりムード。
大阪市内で ぐっすり寝ていた人は、ひょっとしてあの暴風雨を気づいていないのかもしれない。
天気はますますの好天！
平和な雰囲気の中、奇跡的に全ステージが再開！！
あっという間に乾いた芝生には、親子連れなどたくさんの人が寝そべり、団らんしている。
一つのステージをみんなが見ているのではなく、思い思いの遊び方で、楽しんでいる。
スタッフも皆、笑顔笑顔。
7ヶ月で駆付けてくれた琥珀と、芝生で寝ころんでまどろんだ。
これぞパーティ！！
普通だったら諦めているような状況を、誰一人責めず、誰一人悲観することなく、協力し合って、ただただ再開を目指して、全力を尽くした。
あの惨状から、わずか30分押しでのスタート。
そんな僕らに、神様からの飛びっきりのプレゼント。
舞州の夕陽は優しくて、とても美しかった。
穏やかに流れる夕刻の時.....
日が落ちてからは、満月に照らされ、夢のような風景。
最高のお客さんに恵まれ、パーティはあっという間にフィナーレへ。
心地よい疲れと、固すぎず緩すぎず自然体の意識のまま、平穏な快楽が持続している、とてもいい状態。
終了後、近所の天然温泉へ疲れた身体を浸し、凄まじい20時間を振り返る。
後から考えれば考えるほど、すごい一日。
当事者の自分で言うのもどうかと思うが、伝説のパーティと言っていいだろう。
パーティ人生の中でも、改心のパーティだった。
参加してくれた皆さん、本当にありがとう。
このチームじゃなければ、なし得なかった。
カメラマンKOTAROくんが一部始終を撮った、衝撃の写真リポート
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1474518932&owner_id=174405
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（mixi/知人じゃない人の友人申請は控えてね）
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